2010年7月20日

目白算命学研究所とは

算命学は、約2500年前の中国春秋戦国時代(紀元前8世紀~3世紀)に、体系化されました。
算命学の発祥は、中国春秋戦国時代に生きた「鬼谷子」に始まるとされています。鬼谷子は、それまであった陰陽五行思想および、運命予測の技術を まとめた人です。鬼谷子は動乱の世を生き抜くために、算命学を軍略に活用し、相手の性格や考え方、動向を探り、軍略の書として「揣摩の法」を書き残しました。

古代中国では儒教や道教など、多くの思想、宗教、哲学が生まれましたが、それらの根底にあるのは、古代中国人の持つ自然観です。すなわち「人間は自然に逆らわずに生きるべき」というもので、こうした考え方は「人間もまた自然の産物であり、人間の一生は宇宙、自然の枠から出られないもの、結果的に人間は自然の法則に影響されている」…という考え方から生まれました。
熱暑、乾燥、降雨、降雪、暴風など四季の変化に伴う様々な自然現象、植物や穀物の開花時期や結実時期、動物の生態、河川の氾濫や旱魃…こうした自然の事象を分類し、法則化、体系化して意味づけを行うことで、その自然の一要素としての人間の性質や運命を知ろうというのが「算命学」という学問です。
算命学においては、幾多の自然現象の中でも、とりわけ天体の運行や天文事象を体系化して人間の性質や運命と結びつけることが熱心に行われ、そういった意味では一種の「占星術」的な意味も持っていました。

古代中国おいては、この算命学を学び会得した人間は歴代王朝お抱えの「占い師」となり、やがて算命学は中国王家の帝王学となりました。以後は幾多の王朝の盛衰に関係なく一子相伝の学問として、数千年の長きにわたって一握りの人達の間で受け継がれてきたのです。算命学は、その後様々な形で発展し、算命学の一部を基にして生まれたのが、四柱推命、九星術、気学などです。

自然の一要素としての人間の性質や運命を知ろうという算命学の精神は、ある面では、自然との共生・共存を第一義とする現代の先端的な考え方と相通じるものがあります。
目白算命学研究所は、古代中国で生まれた算命学を現代社会に活かすために、活動を続けています。算命学を通して「自然と人間との関わり」の本質を解明することを、活動の大きな目的としています。私たちは、自然と人間との調和の方向を探り、自然の中で生きざるを得ない人間のあるべき姿を追い求め、日夜研鑽に励みます。